飲み合わせとは
複数の薬を同時に摂ると、薬の効果が強くなりすぎたり、反対に弱くなって病気が治りにくくなったりすることがあります。この組み合わせを「飲み合わせ」「相互作用」と呼びます。サプリメントは薬ではありませんが、多くの成分を濃縮したものであるため、薬と一緒に飲むことによって健康被害に遭うことがあります。
危険な飲み合わせ例
注意すべき例はたくさんありますが、その一部を紹介します。
EPAと降圧薬
魚の脂肪に含まれるEPAは血流を促して血圧を下げると言われており、降圧薬と一緒に服用すると血圧が下がりすぎる恐れがあります。
ナットウキナーゼと抗血栓薬
納豆に含まれるナットウキナーゼは、血液が凝固するのを抑制する作用があると考えられているため、抗血栓薬と同時に摂取すると、出血すると血が止まらなくなるというリスクが高まります。
葉酸と抗てんかん薬
葉酸は妊娠期に欠かせないビタミンB群の一種ですが、抗てんかん薬と同時に服用することで、けいれん発作を予防する効果が薄れてしまう恐れがあります。
相互作用を防ぐ方法
飲み合わせによるリスクを避けるためには、サプリメントを飲む前にかかりつけの医師や薬剤師に相談することが必要です。薬とサプリメントの組み合わせによっては、併用してはいけないものもありますが、飲む時間をずらせば良いという場合もあります。健康のために飲み始めたサプリメントで健康を害することのないように注意してください。