カルシウムの重要性はよく見聞きしますが、そのカルシウムの働きをよくするためには、マグネシウムも摂取することが重要です。今回は、マグネシウムとカルシウムの関係や、理想の摂取比について解説します。
マグネシウムとカルシウムの関係について
昔から、カルシウムが骨を作ったり強くしてくれたりすることは、注目されてきました。けれど、カルシウムの働きを活かすためには、ビタミンなどの栄養素の他、マグネシウムも必要なことがわかっています。
マグネシウムとカルシウムは相互に助け合う
カルシウムとマグネシウムは、体内で骨や筋肉に相互に作用し、互いにその働きを助け合います。つまり片方が不足すると、うまく体内で働いてくれません。
骨の生成には、カルシウムの効果が注目されがちですが、実は強くてしなやかな骨を作るには、マグネシウムとのバランスのよい摂取が必要ということがわかっています。逆に、カルシウムの過剰摂取が続くと、強い骨が作れなくなるとも言われています。
マグネシウムはカルシウムの半分の摂取が理想
カルシウムとマグネシウムの摂取比は、カルシウムの半分を目安にマグネシウムを摂取することが理想と言われています。つまり、カルシウム2:マグネシウム1の割合です。
しかし最近では、1:1の摂取を推奨する説もあります。この説では、相互の働きが一番よい摂取比は、カルシウム2:マグネシウム1であるとしながらも、生活習慣などによりマグネシウムが不足しやすいという理由から、マグネシウムを多めに摂取することを推奨するものです。
摂取比参照: 2:1はもう古い?カルシウムとマグネシウムのバランス。
また、カルシウムの比率が大きくなると、マグネシウムの働きが不十分となってしまうとも言われています。そのため、マグネシウムをサプリメントで補給したい場合は、カルシウムの量に気をつけ、バランスよく配合されているものを選ぶとよいでしょう。