ビタミンB2
エネルギー代謝(食べたものを体内で使える形に変換する)や、体内にある様々な物質が化学反応を行う際に使用されています。ほとんどの栄養素の代謝に関わるとされているビタミンで、ひとの成長には欠かせない、非常に重要な栄養素です。
特に脂質を代謝する働きや、皮膚や粘膜の保護といった働きが有名で、様々な病気の原因となる過酸化脂質の抑制効果も期待できます。
ビタミンB2が関わる栄養素は多岐にわたるため、不足してしまうと成長障害がおこったり、皮膚や粘膜が敏感になり、目の充血、肌あれ、髪の毛の悩み、口内炎や口角炎といった症状を引き起こすことがあります。
ビタミンB2はどんな時に不足するの?
ビタミンB2は、食事からの摂取が充分でないと必要量が足りず、不足気味になってしまうことがあります。それ以外にも、代謝異常や肝疾患等で不足してしまうことがあるようです。
ビタミンB2の食事摂取基準(mg/日)
成人男性で約1.6mg、女性は1.2mg(妊娠中、授乳中はそれぞれ+0.3、0.6mg)が推奨量とされています。
ビタミンB2が多く含まれる食材
順位 | 食品名 | 成分量 100gあたりmg |
1 | 魚介類/(さけ・ます類)/しろさけ/めふん | 6.38 |
2 | 肉類/ぶた/[その他]/スモークレバー | 5.17 |
3 | 調味料及び香辛料類/酵母/パン酵母、乾燥 | 3.72 |
4 | 肉類/ぶた/[副生物]/肝臓/生 | 3.6 |
5 | 肉類/うし/[副生物]/肝臓/生 | 3 |
6 | 藻類/あまのり/ほしのり | 2.68 |
7 | 調味料及び香辛料類/(みそ類)/即席みそ/粉末タイプ | 2.58 |
8 | 乳類/(その他)/チーズホエーパウダー | 2.35 |
9 | 藻類/あまのり/焼きのり | 2.33 |
10 | 藻類/あまのり/味付けのり | 2.31 |
引用:食品成分データーベース
レバー、卵、牛乳・乳製品などに多く含まれている他、腸内細菌による生合成もあるようです。
光に弱い性質をもつものの、比較的熱に強く、調理過程で失われにくい栄養素であるといえます。