ビタミンEって何?

ビタミンEは、それぞれ4種(α-、β-、γ-、δ-)のトコフェロール、トコトリエノールの総称です。全8種の中でα-コフェロールが最も効果(生理活性)が強くなっています。

抗酸化作用があるといわれているビタミンです。

一日に摂取したいビタミンEの目安量

一日あたりの目安量は成人男性で6.5mg、女性だと6.0mgとなっています。耐容上限量も設けられてはいますが、通常の食生活でビタミンEを過剰に摂取してしまうことは殆ど考えられません。

ただし、サプリメントなどを用いて過剰摂取した場合、死亡率が高まるといった報告があるようです。

目安量は年齢や性別で変動があるため、それぞれの詳しい数値を確認したい場合は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を参考にするといいでしょう。

参照:日本人の食事摂取基準(2015年版)

ビタミンEが不足するとどうなるの?

ビタミンEの欠乏症の主な原因は脂肪の消化、吸収ができなくなる病気によるものなので、健康な人が通常の食生活を送っていれば、ビタミンE欠乏症となってしまうことは殆どありません。

ビタミンEが不足しやすい人
・脂肪をほとんど摂らない人
ビタミンEが多く含まれる食品が植物油であることや、効率よく吸収するためには多少の脂肪と一緒に摂取する必要があるため、極端な低脂肪食を続けていると不足してしまうことがあります。

・新生児(特に未熟児)
胎盤からはあまりビタミンEが共有されないため、産まれたばかりの赤ちゃんもビタミンE
が不足してしまうリスクが高いです。ただ、母乳や市販のミルクに充分な量のビタミンEが含まれているため、成長するにつれリスクは低下していきます。

ビタミンE欠乏症の症状としては、腕や足の感覚がなくなったり、身体の制御能力や、視力、聴覚、免疫力などが低下してしまう等があります。