ビタミンAって何?

網膜で光を関知する物質の成分となります。その他にも、成長の促進や皮膚粘膜の形成などの働きが知られております。

ビタミンAの活動の形と、体内でビタミンAに変換される成分
ビタミンAは体内ではレチノール、レチナール、レチノイン酸の3種の形に変わり、活動を行います。ビタミンAは、主に肝臓や卵といった動物性食品に含まれています。

また、ビタミンAの体内での形(レチノール等)に変化するプロビタミンA も存在しており、こちらは植物性食品に多く含まれます。

β-カロテンとビタミンA
黄色の色素を持つ野菜に含まれる色素成分である、カロテノイドの一部にはプロビタミンAとしての性質をもつものがあります。

中でも、にんじん等に含まれるβ-カロテンは最も効率よくレチノールに変換されます。しかし、重量あたりで見ると、β-カロテンはビタミンAの約1/12の作用しか示さないようです。

一日に摂取したいビタミンAの目安量

一日あたりの推奨量は成人で男性850μgRAE、女性は650μgRAEとなっています。単位であるμgRAE(レチノール活性当量)は、β-カロテン等のプロビタミンAの活性量(β-カロテンは1/12、その他のカロテノイドは1/24で算出)を求め、レチノール(μg)と合算したものです。

また、ビタミンA脂溶性であることから、耐容上限量も設けられています。

年齢ごとの推奨量や目安量、耐容上限量やレチノール活性当量の算出式などそれぞれ詳しく確認したい場合は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を参考にするといいでしょう。

参照:日本人の食事摂取基準(2015年版)