ビタミンAが不足するとどうなるの?

ビタミンAが不足すると目の角膜、粘膜などがダメージを受け、視力が落ちてしまったり、悪化すると失明してしまうことがあります。

健康な人は体内に充分にレチノイドを蓄えていると考えられるため、不足してしまうことは殆どありません。ですが、以下の条件に当てはまる方には、ビタミンA不足が見られることがあります。

・疾患によるもの
脂肪便症や胆道系障害、たんぱく質欠乏症、エネルギー欠乏症など

・アルコールの摂り過ぎによるもの
アルコールを大量に摂取すると、体内に貯蔵しているビタミンAを消耗するため、ビタミンA不足になることがあります。

ビタミンAの過剰摂取にもリスクがある
ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、体内に蓄積されていきます。そのため、大量に摂取すると吐き気や頭痛といった症状が起こることがあります。

更に長期間摂取し続けると、皮膚や骨が変化してしまったり、肝臓に異常が出るなど、様々な健康障害を引き起こします。

ビタミンAの働き

ビタミンAが働けるようになるまで
ビタミンAを食事から摂取した場合、脂肪と一緒に小腸から吸収され、肝臓に貯蔵された後、血中から全身へ運ばれます。一方、β-カロテンは必要な分だけがレチノールに変換されるため、ビタミンAの耐容上限量には含まれません。また、変換前のβ-カロテンは抗酸化作用があります。