新型栄養失調とは

栄養失調が増えていると言うと、「この飽食の時代に?」と思われるかもしれません。戦後まもなくの食べ物のない頃の栄養失調とは違って、現代では「新型栄養失調」と呼ばれています。これは、摂取カロリーは十分足りているのに栄養が不足している状態です。特に現代人に不足しているのは、たんぱく質やビタミン・ミネラル。これらの栄養分が不足することで体の不調を訴える人が増えてきています。

新型栄養失調の原因

高齢者

柔らかいものやあっさりしたものしか食べず、肉や魚をほとんど食べなくなることで、栄養が不足してしまいます。一人暮らしで料理をすることがなくなったり、足腰の不調で買い物に行けなくなったりした場合も栄養が不足しがちです。

若い女性

食事制限ダイエットをしたり、食事をファストフードにばかり頼ったりすると、たんぱく質とミネラルが不足します。

働き盛りの男性

仕事が忙しいと、コンビニのおにぎりや単品の丼物などに偏りがちになります。食物繊維やビタミン・ミネラルが不足してしまう傾向にあります。

新型栄養失調の対策

対策としては、バランスの良い食事をすることです。そのためには、主食・主菜・副菜をセットにした定食にするのが良いでしょう。体に良いと言われているものをたくさん食べるのではなく、いろいろな肉や魚を食べ、動物性食品と植物性食品もバランスよく食べるようにします。また、調理の仕方によっても栄養素の吸収率が変わりますので、生、煮る、炒めるなど調理方法が偏らないようにしましょう。