BCAAとは?
BCAAは「Branched Chain Amino Acids」の頭文字をとったもので、日本語では分岐鎖アミノ酸と呼ばれています。この分岐鎖アミノ酸は必須アミノ酸である「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つのアミン酸によって構成されています。BCAAは筋肉のエネルギーになるほか、脳症の発生防止にも効果があるとされています。
BCAAの効果
BCAAは運動時のエネルギーとなるアミノ酸です。もし体内のBCAAが不足すると体はエネルギー不足となり、代わりに筋肉のたんぱく質を分解することでエネルギーを補います。そうなると筋力の低下につながってしまうため、そうならないように運動前、運動中、運動後に適切にBCAAを摂取することでエネルギーを蓄えておくのです。また、このほかにもBCAAには筋肉中のたんぱく質の合成促進、分解抑制、持久能力の維持・向上の可能性、さらに筋肉痛、疲労の軽減などにも効果があるとされています。
このようにさまざまな効果を持つBCAAですが、ここではBCAAを構成するバリン、ロイシン、イソロイシンがそれぞれどのような役割を持っているのか紹介したいと思います。
1.バリン
バリンは人の食欲に影響を与えるアミノ酸です。不足すると食欲低下につながる恐れがあります。また、人の成長にも関与しているほか、肝機能向上、血液中の窒素のバランスを調整する役割なども担っています。バリンはマグロや牛・豚のレバー、豆腐、プロセスチーズなどに多く含まれています。
2.ロイシン
ロイシンは筋肉のたんぱく質分解を抑える効果を持つほか、たんぱく質の生成促進効果もあります。また、皮膚や骨の損傷の回復を助ける機能を持ほか、脳の神経伝達物質の摂取や伝達、分泌といった神経機能の補助をする役割を持っています。ロイシンはカツオ、鶏胸肉、卵などに多く含まれています。