ビタミンB12

ビタミンB12は、正常な赤血球の生成を助ける働きがあります。

ビタミンB12が不足してしまうと、DANの合成がうまくいかず、赤血球の元である血液細胞から壊れやすい、異常な大きさの赤血球が造られてしまいます。それにより、通常より治りにくい悪性貧血になり、慢性疲労やめまい、動悸、息切れを引き起こします。また、神経障害や感覚異常、うつ病といった症状が現れることもあるようです。

また、ビタミンB12の不足によるDNA合成の異常で影響が出るのは赤血球だけでなく、他の細胞にも影響を与えてしまうことがあるようです。

ビタミンB12はどんな時に不足するの?
ビタミンB12は微生物以外では合成されないため、植物性食品にはほとんど含まれません。その為、厳格な菜食主義の方は不足する傾向にあります。

また、高齢者などの胃酸分泌の少ない方、胃の切除手術をした方、小腸からの吸収不全のある方も慢性的な不足になることが多いようです。

ビタミンB12の食事摂取基準(mg/日)
成人男性で約2.4mg、女性は2.4mg(妊娠中、授乳中はそれぞれ+0.4、+0.8mg)が推奨量とされています。

ビタミンB12が多く含まれる食材

順位食品名成分量
100gあたりμg
1魚介類/(さけ・ます類)/しろさけ/めふん327.6
2魚介類/しじみ/水煮81.6
3藻類/あまのり/ほしのり77.6
4魚介類/しじみ/生68.4
5魚介類/(いわし類)/かたくちいわし/田作り64.5
6魚介類/あさり/缶詰/水煮63.8
7魚介類/あゆ/天然、内臓、生60.3
8魚介類/あげまき/生59.4
9魚介類/あかがい/生59.2
10藻類/あまのり/味付けのり58.1

引用:食品成分データーベース

魚類、貝類に多く含まれます。その他、牛、鶏のレバーにも多く含まれます。