パントテン酸

糖質やたんぱく質、脂質の代謝などの、エネルギーの生成に大きく関わっています。また、副腎の働きを助けることで、体がストレスへ対応する体制を整える効果も期待されています。

パントテン酸が不足してしまうとエネルギー代謝に異常や障害が起きるため、成長停止や副腎傷害のほか、頭痛や疲労、不眠、手足のしびれや灼熱感といった症状を引き起こします。

パントテン酸はどんな時に不足するの?
パントテン酸は「いたるところに存在する酸」という意味で命名され、その名の通り様々な食品に含まれます。通常の食事をしている人が欠乏症の症状が出てしまうほど不足する、ということはほぼありません。

パントテン酸の食事摂取基準(mg/日)
成人男性で約5mg、女性は4mg(妊娠中、授乳中は5mg)が推奨量とされています。

パントテン酸が多く含まれる食材

順位食品名成分量
100gあたりmg
1肉類/にわとり/[副生物]/肝臓/生10.1
2きのこ類/しいたけ/乾しいたけ/乾7.93
3肉類/ぶた/[その他]/スモークレバー7.28
4肉類/ぶた/[副生物]/肝臓/生7.19
5肉類/うし/[副生物]/肝臓/生6.4
6乳類/(その他)/チーズホエーパウダー5.95
7魚介類/やつめうなぎ/干しやつめ5.76
8調味料及び香辛料類/酵母/パン酵母、乾燥5.73
9魚介類/ぼら/からすみ5.17
10肉類/すずめ/肉、骨・皮つき、生4.56

引用:食品成分データーベース

食品中に広く分布している栄養素ですが、特にレバーや卵黄、豆類などに多く含まれます。